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アニメ「鋼の錬金術師 Fullmetal Alchemist」レビュー



ネトフリにて全64話 鑑賞したのでレビューなど。全体的には良く出来ており楽しめたけど色々と思うところはあった。基本的にテーマや設定、背景など面白かったが全てにおいて子供向けという感じだった。人体を錬成する為に真理の扉を開けてしまった主人公兄弟は、扉を開けた代償として弟の肉体と自身の足を失う。弟の肉体を取り戻すために賢者の石を探すが、その過程で世界の裏側の大きな陰謀に気が付いてしまう、といった感じの話。真理の扉の奥の「神」がすげー雑な話し方とかで萎える。「おいおい…そりゃダメだろ?」みたいな感じでめっちゃその辺の兄ちゃんみたい。賢者の石と呼ばれる人間を材料にした高エネルギー触媒が物語のキーアイテムなのだが設定もめっちゃヌルくて、最終的に「あと1人分の魂が石に残ってるからいける!」みたいな感じで草生えた。「不老不死」を可能にする錬金術の「等価交換」の原則を無視できる賢者の石だが使ってる奴が全員「詠唱無しで連続で錬金術つかいまくる」「体を再生する」という目的にしか石を使って無かった。等価交換の原則を無視できる意味が分からなかったが、賢者の石もってなくても無視しまくってた。基本同じような事しか出来ないというか錬金術がスゲー単調でしょぼかった。火作ったりする人居たけどそれは秘術みたいな扱いだったがそいつのが賢者の石100個もってんじゃね?ってくらい等価交換を無視しまくってた気がする。指パッチン+酸素+燃やす相手、で錬金してるんだけど火力がスゲー自由自在だったり手に陣書いただけで無限に使えたり代償ほとんどない最強キャラだった。後の奴は全員地面とかボコボコ変形させるだけという。2人ほんとに不死ぽい2000年くらい生きてる奴いたけど、それの片割れが主人公の父親でそれも萎えた。なんでやねん。主人公は人を材料にしてる事を知って使わない!って言ってたけど、みんな自分の傷とか仲間の怪我を治すために最終的に使ってて草生えた(主人公陣営が…w)基本的に何か事件を起こすために登場人物達が作者に操られて動いており、アニメの中で生きている様で生きていない登場人物達だった。時に作者でさえもコントロール出来ないのが素晴らしい登場人物というものだが、鋼の錬金術師の登場人物達はみな、作者と読者の期待の操り人形であった。最終的にはホムンクルスと言われる敵ですら「お前の事そんな風に思ってる奴の味方するのかよ!」みたいなセリフに動揺して負けたりするのがメッチャ寒いなーって見てて思った。人間以外の敵が人間を殺すとかって感情は「そう産まれたから」「そう作られているから」という本能に近いアイデンティティじゃないとぬるくなる。相容れない、理解し合えない、だからドラマが産まれるのではと思うのだが、安易すぎる「みんな仲間」「みんな良い奴」という締め方で基本全てまとめている。敵が味方になる時も「くそー〇〇め、味方だと思っていたのに!鋼は俺を助けてくれたぞ!鋼と共に戦おう!」みたいな感じ。スカ―という初期から登場する奴はまあ何となく理由は分かるけど主人公がスカ―憎んでる理由となった事件とかはめっちゃくちゃ酷かった。スカ―こんな事させられて(作者に無理やり聖人を殺させられヒロインの仇役に…)可哀想だわww。まあ上げていくとキリがないくらい酷いシーンが大量にあったんだけど、ここら辺は少年ガンガン連載という事もあり対象年齢は12歳程度までと考えればあまり気にならないだろう。少年誌で錬金術と言えば「からくりサーカス」が思い浮かぶが、コロンビーヌやアルレッキーノと同じ様に死んでいく敵キャラに感情移入する事は最後まで無かった。キャラが結構アイコン化(単純化)されてるからそこらへんは仕方ないかな。「短気でチビ」「良い子キャラ」「ツンデレ幼馴染」「筋肉大好き」「愚直な鈍感最強イケメン」など判で押したような金太郎飴キャラばかりなので、あまり感情移入は出来なかった。



からくりサーカスの機械人形「コロンビーヌ」の停止シーン。こういった良いシーンや愛着の湧くようなキャラは一人も居なかった。

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